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D'aquisto DQ-NYE (NEW YORKER)
寺田製のダキスト、通称寺ダキ。
2015年中古購入。
ネット上での評判はかなり酷かったおかげか、格安だった。
生音はとても自然だけど素朴過ぎない感じ。
味わい深さはあるが、甘さは少ない。
上品さも、下品さもそんなになく、何というか普通。
派手さは少ないが、決して単調ではなく、複雑さは感じる。
こちらの音の出し方でコントロールできる幅はかなり広い。
うーん、これはジャンルを固定している人や、ギター自身に個性を要求する人には選ばれにくいかもしれない。。
逆に色々な音を一本で出したい人には使いやすいかも。
もとのままだとアンプからの音は使いにくいので少々改造。
ポットはvol, tone 共にミリサイズ、500kΩ A カーブの小さいものが付いていたが、vol は使いにくかったのでスムーステーパー仕様にした。
しかしやはりB カーブの方が使い慣れているため、B カーブに交換。
余り物のCTS 250kΩ B カーブに先のスムーステーパーを移植。
抵抗が大きいままだが、先よりは効き方が好みに。
tone もCTS 250kΩ A カーブに交換しておいた。
ノブもスピードノブに交換。
見た目ダサいけど使いやすさが格段に向上。
設計上弦アースが無いギターなので、とりあえずテールピースから配線。
効果絶大。
さて、改造後はアンプからの音も格段に使いやすくなった。
vol, tone 共に良く効き、好みの音が作りやすい。
フロント一発だが、ミニハムのおかげかかなり高域寄りにもできる。
生音とアンプからの音が絶妙に混ざる感じが良い。
フルアコにはフラットワウンドのが良いかとも思ったが、ラウンドワウンドで少し気取らない感じの音にした方が使える場面は多そう。
試しにピックでジャカジャカ弾いてみると普通のアコギ感覚で弾ける。
ストラトと同じスケールなので、左手の違和感はないが、右手は練習が必要そうだ。
指弾きでもピック弾きでも、かなりニュアンスの出るギターで、かつ出音が自然なので、弾き手によって様々なジャンルに使えると思う。
試しに激歪までやってみたが、バッキング、ソロとも良い感じ。
特にミュートした音でズンズンやると、空気の震える感じが強めにでてかっこいい。
コンプ+コーラスで生音に混ぜるのも美しい。
生音+自作チャンプ直結で好みの音が簡単に出るので重宝している。
生音が大きめなので、深夜の練習は厳しいかもしれない。
後は不満があるとすればもう少しだけ弦の間隔が広い方が指弾きしやすいかな。
ハイフレットでの速弾きは厳しいので要練習。
何にでも使うよ。
アースを内部を通るよう配線しなおしてもらい、全体調整。
→ボディーとネックの間に徐々に隙間が。
→修理してもらい復活
2018年1月頃からまたネックがボディーから少しだけ剥がれ始めているが、工房側が大丈夫というのでそのまま経過観察の方針となった。
