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Fujigen EOS (Expert odyssey)

 

2015年購入。

同じ機種を3本試させていただいて選んだ一本。

 

生鳴りが良い。

もっと暴れる個体もあったが、妹のすすめで少し落ち着いた、芯のあるものを選んだ。

 

ネックは薄め、フレットは太いものが打ち込まれている。

単音、和音とも発音が良く、伸びもきれい。

 

 

アンプからの音は初期状態ではかなりクリアだった。

クリーンでも歪ませてもしっかり芯があるため、弾きやすい。

相当なハイゲインでも潰れないので感動した。

コンデンサにMallory 150's 0.022µF と思われるものが使われており、凝っている。

上品さやクリアさの少なくない原因はこれかと思う。

ボリューム、トーンはA500kΩ。

ボリュームにAカーブは個人的に使いにくい。

 

 

あまり評価されていないようだが、もともと付いているピックアップはかなり良い音がする。

特にシングルコイル。

クリアさを求める方には一度試していただきたい。

美しく、力強く、伸びやかでいて十分なキレもある。

巻き弦の音の早さ、のどごし感も抜群に良い。

 

ただ、初期状態ではかなり高めにセッティングされていて、せっかくの生鳴り感が失われてしまっている。

少し下げ目で試した方が良いと思う。

全体的に、とても現代的なギターだと感じた。

 

 

さて、個々のピックアップの性能は素晴らしいのだが、リアハムをタップした状態を基準にフロント、センターを合わせると少々貧弱な音になってしまう問題が生じる。

フロント:6.16kΩ、センター:6.20kΩ、リア(フル):8.00kΩ、リア(アジャスタブルポールピース側):4.03kΩ、なので、リアタップが少々弱い。

そこで、前にkramer から外したTB-4 を載せ替えてみた。

 

 載せ替えるにあたってTB-4 の方がオリジナルのピックアップよりボビンが大型なので、若干 ピックガードを削る必要があった。

 

TB-4はタップして8kΩ程度なので、なかなか良いバランスになった。

センターとのハーフトーンもそこそこいける。

後は位相の関係でセンターとのノイズキャンセルが出来なくなってしまったが、この辺はあきらめた。

もともとこのギターはそんなにノイズ感じ無いしね。

 

 →フロントをセンターに移植し、空いたフロントにSSL-1を入れ、TB-4 タップ時と特性を揃えた。

  さらに、基本を3 シングルと捉えてミニスイッチでハムバッカーのコイルを現在選択中のピックアップに足せるようにした。

  もう一つのミニスイッチで足し方を並列か直列か選べるようにした。

  ノイズキャンセルに関しては並列の方が効果が高いように感じる。

 

 

現在はコンデンサはCRL/Centralab 0.05µF/50V (13mm) ボリュームはB250kΩ に。

ボリュームにはXicon Polystylene 330pF/50V, Kamaya 220kΩ 1/2W を追加。

 

クリアさと扱いなれたジャリジャリ感のあるストラトの音との共存を図った。

まぁいつもの音に近づいた。

こちらの方がリア寄りのハーフトーンも使いやすく感じる。

ノブは白のスピードノブ、金文字。

 

一時期地味にストリングリテイナーを交換していたが、結局ペグを同じタイプのHAPMに交換した。

これでリテイナー要らず。

やはりこの方が使いやすい。

 

 

裏のバネは4本にし、少しフローティング気味にセッティングしている。

スプリングハンガー用のボディー裏の穴が、裏から見て右に寄り過ぎていて少し調整しにくい。

 

 

購入時、いつも買い物をするお店で店員さんが2割引きからさらに端数切捨て、ストラップまで付けてくれた。

いつもとても優しかったのだが、長年お世話になった店員さんは2015年3月退社された。

 

 

チロルロゴがとても気に入っている。

お店で見かけたら、一度は弾いてみて欲しいギターの一本です。

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